斎田 英次

第13回 「世界最北端のマングローブ」


私はこの前、お世話になっている方の紹介で仕事で知り合った方などに声をかけ、あるイベントに参加してきました。

そのイベントとは・・・・
「マングローブの保全活動と環境問題について語る会」一泊二日(温泉つき)の旅・・・・・・・・・・・

静岡県 下賀茂の青野川下流域に生息する世界最北端のマングローブを保全するボランティア活動で汗を流すとともに、環境問題について、打ち解けた雰囲気の中で意見交換を行うワークショップです。

企業人、NPO、行政、学生、興味のある人など男女問わず、家族連れもいて、とてもバラエティに富んだ参加者でした。
呼掛け人の一人、Kさんは企業人としても第一線で活躍し、環境問題にも人一倍のエネルギーで取り組んでいる人でとても人望のある方です。私もこの人のようになりたいなと常々思っています。

『さてマングローブとは?』

私も東南アジアに多く生息している・・・ほれ・あの木・・・ぐらいの知識しかなかったのですが、今回は勉強できました。 海水と淡水が交わる汽水域に生息する木の総称をマングローブというのだそうです。だから何種類もある。
伊豆は日本では暖かい地域ですが、マングローブの生息地域としては世界最北端なのだそうです。「メヒルギ」という耐寒性のあるマングローブがこの地域には元気に育っていました。昭和34年に鹿児島県の種子島から種がもちこまれ、根付いたのです。
今、この地域は県と地元の人が協力し合って護岸工事と貴重な植物の保護の両立という難しいテーマに取り組んでいます。



不思議なもので、その周りのゴミ拾いをしただけなのに、このマングローブがとても身近に感じられるのです。根元近くからカニがでてきて、子供たちも大喜び。
このメヒルギを真近で見て、専門家が教えてくれた成長の課程を聞くとこの植物がいとおしくさえ感じます。(少しオーバーでした。ごめんなさい)

また、20人ぐらいで一時間もゴミを拾うと相当な量のゴミが拾えるものだなあと感心しました。川の河口付近ということもあるのでしょうが、それはありとあらゆる生活ゴミが捨てられているもんだなあと思いました。

少し自分のなかで意識が変わったように思います。

夜は、お酒も入り、それぞれの立場から様々な話を聞き、仲良くなり、人の環も自分の知識も広がりました。


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