Mr.プロフェッショナルズのマネー相談室 
ライフパートナーオフィス代表 石井 衛
Q:最近話題になっている「REIT(リート)」って、どんな商品ですか? どうしたら購入できるのでしょうか?

A:REIT(不動産投資信託=Real Estate Investment Trust)は、多数の投資家からお金を集め、その集まったお金でオフィスビルやショッピングセンター・マンションなどの複数の不動産を購入し、そこから生み出される家賃などの収益を投資家に配当として分配する金融商品です。
 特徴として、証券取引所に上場されている事があげられます。株式と同様、証券会社を通じて売買しますから、購入する際には証券会社に口座を持つことが必要です。価格は1口当たりの時価で、銘柄によって異なります。2003年6月5日現在、6銘柄が上場されていますが、時価25万〜65万円程度です。

【不動産投資信託のリターン】

●不動産投資信託を購入するとイメージとしてオフィスビルなどの共同オーナーの一人(所有権などの権利は移転しませんので厳密には少々異なりますが…)になります。そのオフィスビルなどを賃貸に出す事によってその家賃収入を配当として年間数回(2回程度)受取る事が出来ます。
●証券取引所に上場しているので売買が比較的容易で、購入価格よりも高い値段で売ることが出来れば利益を得る事が出来ます。
●多数の投資家からお金を集めて多額の資金を持って不動産に投資することになる為、多数の不動産を購入する事が可能になり不動産特有のリスクを分散させています。

【不動産投資信託のリスク】

●元本保証ではない
●保有している不動産すべてを常に賃貸に出しますが、常に入居者が必ず確保されているとは限りませんので空室になることによって家賃が入ってこない可能性があります。
●不動産市況の変化によって家賃の相場水準が変化しますので影響を受けます。例えば、オフィスビルが大量に新築される2003年問題などは懸念材料になります。
●建物は築年数の経過により老朽化していきますので、建物価値の低下があります。
●地震や火事などによって建物が損傷してしまう可能性があります。その場合には、大きな損失を抱える事になってしまいます。
●購入した時の値段よりも安い値段で売ると損失を受ける事になります。

 現在、東京証券取引所に6つの不動産投資信託が既に上場され取引がされています。現状では、家賃収入の分配金として得られる配当が年率5%程度と他の金融商品に比べて高利回りになっています。最近では、証券に関する税金の改正によって配当に掛かる税金が軽減された為、総じて取引価格は上昇しているようです。

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