ポプラ並木 

読売新聞北海道版コラム 2001年2月28日(水)掲載 

変化を追いかけて

 私の周辺でも、会社合併や業務提携が日常的に起きている。猛烈なスピードで変化するビジネス環境の中で、「とにかく何かやってみよう」とお互いが手探りで模索している。
 特に、IT関連のスピードには、キリキリ舞いさせられる。私の鈍足ではとても追いつかない。
 インターネットは、あっと言う間に家庭の必需品となった。我が家でもダイニングテーブルに居座っている。先日、妻の老眼鏡姿を初めて見た。メールが届いたと言う。
 実に楽しいことがある。 変化があればあるほど、さまざまな職歴を持った人が集まる。私の職場もそうだ。メーカー、自衛官、建築・設備技師等々。
過日、ある受注取引に落選した。担当の責任者は元百貨店の外商営業の経験者である。「縁のなかったお客様ほど大切なんだ。次の仕事への近道だ」と言うやいなや、おわびにと、走り出して行った。担当が「エッ、もうメールでおわびしましたョ」と言いながら後を追いかけた。
おかげで私は今、変化を追いかける中にも楽しみを見つけた感じがする。「変わるべきことはお客様が教えてくれます。変わらないことは真心で接することです」。元百貨店マンのソフトで身にしみ付いたフットワークの方が、私には楽しくなじみやすい。

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