ポプラ並木 

読売新聞北海道版コラム 2001年10月10日掲載 

INY(アイ・ラブ・ニュー・ヨーク)

「2001・9・11」米テロの大惨事。世界は、この日からまったく新たな日々がはじまった。
 ニューヨークのあの信じられない映像に戦慄を覚えながら、「これからの社会は、いったいどのようになっていくのだろうか?」と考えずにはいられない。
 引きちぎられた家族の限りない苦痛や悲嘆。警察官や消防士たちの勇気。
 新聞等で紹介された愛する人との電話録。「子供たちのこと、お願いね」「切っちゃダメ!」
 そして、気高く不屈に立ち上がるNY市民の様子に触れて、私はようやく少し落ち着いてきたような気持ちがする。
 世界各地に貧困や難病がすでに存在する。加えて不況が続く中、テロがもたらす不況の追い打ちで、さらなる重荷が私たちの社会にずっしりとのしかかる。
 テロが再び起きてはならない。テロを防止する社会システムづくりが急務となった。それには多大はストレスとコストを覚悟する必要がある。
 そしてこの悲劇の先に何を見つけ出せば良いのか。「米国はどこで戦争を収めるかを考えているはずだ。遠因にはパレスチナ問題がある。全人類が真剣に考えないといけない」との中曽根元首相の発言に深い感銘と信頼を覚える。
 ベルが鳴り、小鳥たちが騒ぎ、天使が舞う楽しい日常を取り戻すことだ。
 さあ、よみがえれ!芸術の街。金融の街。観光の街。ニューヨーク。

 注:このコラムは、読売新聞 北海道版 2001年10月10日(水)に掲載されたものです。

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